忘れる。

陣痛と出産の時の痛みはそれはそれはすごいもので、絶対この痛みは忘れないし、こんな痛いならもう2人目なんて無理だと思っていた。

2人以上出産した人が「痛いのも忘れちゃったし…」と言っているのを聞いてそんなわけないとも思っていた。

 

しかしである。

最近、というか8ヶ月くらいたった辺りから「あぁ、忘れたなぁ…」と思うようになってしまった。

あんなに痛い痛いと叫んで、隣りにいた夫の手を強く握りしめて、バンバン叩いたくらいだったのに。

 

確かに、痛みをいつまでも覚えていたら痛みに怯えて次の子を作ろうなんて思えない。私がそうだったし。

子孫を残すためには必要なことだったんだなぁと。

 

そして更に。

子供の新生児の時の記憶もずいぶん曖昧になってしまったなぁとさみしくなった。

写真を見返していると抱いたときの実感とか、重さとか。今の子供の重さに上書きされている。

これもまたいつまでも昔のことに浸ってられないからちゃんと忘れるようにできてるのかな、と都合良く解釈してみたり。

 

良いことも辛いことも記憶は薄れてしまうから写真や日記、ちゃんと残していこう。