WILL-素晴らしき世界-
出産前にセールで見かけていて、買っていたものの一緒に買っていた最悪人間を先にプレイ→出産→やる時間ない、のコンボで積んでいたゲーム。
仕事が始まって通勤時間を自分の時間とすることができるようになったのでやっとプレイすることができた。
トゥルーエンド、トロフィーコンプまで13時間くらい。
確か1000円くらいで買った気がするから、お値段と時間は見合ってる感あるかな。
プレイヤーは「神様・願」となって、人間(と、たまに猫)の祈りが書かれた手紙を読む。
その手紙の文章の順番を入れ替えて、送り主の運命を変えていく、というゲーム。
ひとりの手紙だけじゃなくて、2人の手紙の文章を入れ替えていくことにもなる。
おもちゃの銃が、別の人の手紙だと本物の銃になって…みたいなことにもなる。
たまに荒唐無稽な展開にもなる(笑)
始めるまで全く知らなかったんだけど、中国のゲームだった。
なので、登場人物はだいたい中国人。読み仮名は最初にしか振られない&メイン画面では読み仮名なしなので名前が覚えられない。
ネットの感想見てもそんな人多数。
「学生の人」「警察のヤンチャな方」みたいな覚え方をしてる人がほとんどなんじゃないかな(^^;
名前に関しては不親切じゃないかな、と思ったけど他のローカライズは良かった。
文章に違和感がないし、店名・商品名の微妙なパロディ感(セブンイレブン→エイトイレブンみたいな)も日本的な感じがした。
あ、一人日本人がいるんだった、登場人物。
それぞれのストーリーは交じったり、交じらなかったり…
全員が全員関わりあるわけじゃないので、そこが不満になる人もいそう。
そこは428みたいな感じじゃない。
手紙を入れ替えることで1通の手紙について複数のエンディングがあるから、当然一番良いエンディングを目指していくんだけど…途中で「良い結果に導いても、送り主が幸せになれていない気がする」として神様が悩み始めてからが本番。
エンディングを切り替えて、新しいルート(手紙)を探すことになる。
これがまた難しい。
どこのエンディングを変えたら良いのか、がほぼノーヒント。私は攻略を見たw
最後にたどり着くには、「すべてをSにしなければいけない」わけではないのがまた曲者。
可愛い絵柄なので「みんなを幸せにするぞ!」みたいなストーリーだと思ってると痛い目を見る。
どの人物も悲惨な目にあう。
マフィアが絡んでくるので暴力描写はかなりあるし、(イラストでは表現されない)性暴力的な描写もある(これは直接的に表現はされないけど…)。
そういうのが大丈夫な人じゃないと、途中しんどくて投げる可能性ありそう。
何より、トゥルーエンド迎えても、辛い…
各登場人物の「S」エンドを見ても報われてない人もいるし、こいつSにしちゃだめだろ、って人もいる(でもこの人がS迎えないと、神様が救われないんだよね…複雑)。
神様自身もちゃんと救われたのか、というと結構悲しい…
それでも「運命を選択するのはその人自身」「運命を変えるには意思が必要」「どんな選択をしても、それがいつか思い出になる」っていうメッセージは良かったな、と思う。
以下、ざっくり登場人物について。
女学生と美術教師。
ここは希望のあるエンディングだったかな。
とはいえ女学生は乱暴されたり、先生はいろんな死に方をしてしまったりするわけだけど…
想いを伝えあうところ(ここも命がけだったな…)は電車の中でぐっときた。
警察チーム。
ここのエンディング迎えるの、難しいよ!!!
暴力描写に負けてはいけない。
若干「腐」要素があったようななかったような。
バディものになるとかと思ってたけど、そうでもなかったね。
姉と弟。
お互い再会したいだけなのに、姉は暗殺者、弟はマフィア…
ここもなかなかハードな描写が多い。
弟の方の生きながらコンクリ埋めはきつかった。
ここのSエンドが苦すぎて、つらい。
男子学生
女学生に恋をしているのでそういうルートなのかと思ったら全く違う方向性だし、最後生死をかけた戦いしてるし、エンディングはファンタジーだし…
謎な展開。
ヲタク気質な彼のお手紙はけっこう好きだったよw
美少年
かわいそうな人生から一転。
最後に野放しになったケモノは、どうなるんでしょうね…
猫
どこにも絡まないと見せつつ、結構絡んでたのよね。
幸せになれたかな?
(でもこの子も幸せになるためには序盤不幸でないといけない…)
神様
ちょっと最後のシステムの理解が追いつかなかったんだけどね。
悲しみをどこかに秘めたまま、幸せを感じてくれたらいいな。
それが「世界」の願いなのでしょう。
うーん。楽しかった。
ストーリー的に「みんなやって!」とはいいがたいけど、手紙を入れ替えていくことで展開していくみんなの運命は「読みたい」と思わせる力があるので、誰かやってくれないかなー。