私の推しは悪役令嬢。/いのり

kindle読み放題に入ると、なんでか、百合小説ばっかり読んでるのであります。

普段は自分で買ったりしないのに!

 

百合的なアニメも観てないのに!

 

そんな中、これが面白かったので備忘録的に記事。

 

読みやすくて面白いと思ったら、なろう発で商業になったやつなのね。 

最初「悪徳令嬢」だと思っててごめんなさい…!

 

主人公のレイは、どんなわけだか自分がプレイしていた乙女ゲームに「異世界転生」してしまう。

 

その中のキャラクター「クレア様」にぞっこんLOVEなレイは、乙女ゲーの攻略キャラに目もくれず、クレア様への愛を表現するのでした。

 

レイへの罵倒も嫌がらせもどこ吹く風。

全て(意図的に)「私への愛情」と脳内変換して、クレア様もからかいながら愛を伝え続ける。

おどけているからクレア様も周りも真面目にはとらなくて「おちょくっている」と受け取っている。

真面目に愛情表現することから逃げているレイはそれを良しとしながら、自分のゲーム知識を駆使していつかくる「クレア様の悲劇」を回避しようとする。

 

しかもレイは「クレア様が幸せならそれで良い」と言って振り向いてもらおうとはしない。

クレア様の恋が実るように動いたり、クレア様を好きという「お姉さま」の存在を知って身を引こうとしたり…

 

そんなレイが幸せになって欲しいのに、と思いながら読み進めて。

 

クレア様の「お姉さま」のマナリアがレイに2回も「諦めるな」と言って前を向かせたこと、レイが幸せになることへ背中を押してくれたことが嬉しくて、私がマナリアに惚れそうになったよ(笑)

 

終盤、クレア様の悲劇を回避しようとしたレイが、クレア様本人にそれを拒否されて諦めかけて。

それでも「自分がクレア様を好きだから、失いたくない」と、クレア様を救うことを諦めなくて。

周りの人たちもクレア様を救うために、レイに手を差し伸べてくれた展開が熱くてな。

すっごくすっごく嬉しくなったのだよ。

レイの親友も、3人の王子様も、枢機卿も、もちろん他の人たちもみんな魅力的だったなぁ。

基本おどおどキャラなのに、突然暴言を吐くリリィ枢機卿が2人意外だとお気に入り。

3人でわちゃわちゃしてる様子は可愛かった。

 

ラストシーンはレイとクレア様のハッピーエンド。

なんだかそのシーンにニューヨークニューヨークのケインとメルを重ねて観てしまったわ。

 

読み放題で出会えてうれしかったので、いつかちゃんとkindle書籍でも応援したいところ。

誰かー!読み放題入ってるから読んでー!