刀剣乱舞-継承-
ゲームはやってない刀剣乱舞。
実写映画化と聞いてふーんと思ってたけど、脚本が小林靖子と知ってがぜん興味が出てきたのが始まりで。
日本号がオーズで伊達さんやってた岩永さんだったのも観たいなーと思った要因。
公開当時は出産直後でそれどころじゃなかったので、ようやっと観るころができた。
ゲームをやってる友人が多いので、Twitterのタイムラインで男士の外見と一部名前が一致するものの、刀の来歴は全く知らない状態。
時間遡行軍という存在がいて、それらの侵攻をとめるために戦っているっていうのをなんとなく知ってるくらい。
映画に出てる刀剣だと、2次元的には日本号が好みだったけど2.5次元的には鶯丸、良いですね…あと三日月の声がめっちゃ素敵。あんまり2.5次元ぽくないと言うか、「コスプレ」感がないね。自然にそこにいる感じがする。
— yuico. (@yuico_ue) 2019年9月9日
観始めて不思議だなーと思ったのが空気感。
アニメ・ゲームの実写化でこういういかにも「衣装」なひとたちが画面にいるのにあんまり違和感がなくて、この世界があって、この人達が暮らしているんだろなーって言う空気があったのが印象的。
舞台のキャストだったからっていうのもあるのかな。
そうだ、これも山本耕史いるんだった。織田信長が出てくる時点で平成ライダーみがあるよね…(笑)
— yuico. (@yuico_ue) 2019年9月9日
織田信長って、平成ライダーの映画によく出てくるからそれもあってなんとなく親近感を抱いてしまうんだけど、山本耕史の信長、威厳があってかっこよかった。(真田丸的にみっちゃん…!ってなったけど)
更に今は「或人のお父さん…!」ってなるw
八嶋さんの秀吉もイメージにぴったりで、この2人のキャスティング、良かったなー。
安土城での信長と三日月の対峙、「今のあなたは魔王ではない」と言われてスッと引いていくのが印象に残ったな。
こうして自刃していくのか、と。
ストーリーも「刀」にこだわることなく「歴史改変モノ」として進んでいくのでこれもゲーム知らなくても映画に入り込みやすい要因だったかも。
正直「かっこいいお兄さんが歴史改変を阻止するために戦う!」くらいのイメージで観ても良いくらいだったと思う。
三日月が他の5人を本丸に送るときの薄い笑みからの、戦いの表情に切り替わるシーン、かっこよかった…!
そして三日月無双するのかなーと思ったらそういう立ち位置の人ではなかったのね。あくまで一振りの刀で、薙ぎ払えるわけではない。
からのまた本丸から5人送られてきたとき「戦隊ー!」って思っちゃったよね。
更に鶯丸と不動行光を助けるために帰って「また駆け付けたー!」ってなったし。
このあたりのカメラワークがとても良くてね…
刀を振るってそれぞれの戦闘シーンに切り替わる演出が勢いあって熱くなった。
無銘の正体が明かされるところ、「驚いてね!」って感じの演出だったので友達に確認したところ、やっぱりこれはサプライズだったのね。納得。
「継承」ってどういうことじゃろと思ってたら正しく継承だった。信長から秀吉へ、本丸も新しい審神者が着任(って言う表現で良いのか)して。新しい審神者と男士たちが戯れるシーンで泣けてきたのは単純に今子供に弱いからです。
— yuico. (@yuico_ue) 2019年9月9日
そして最後の審神者の代替わりのシーン。
このシーンがあって「継承」って名づけられたんだなって実感した。
天下人が信長から秀吉へ変わるだけじゃ継承の名前をつけるには足りないなって感じてたから。
老人だった審神者が、幼子へと代替わりして。
みんなが審神者にいつから仕えてたのかはわからないけど、改めて新しい審神者を護るべき、愛おしい存在になっているんだなって。
また最後の三日月の表情が良き。
そう、三日月がとても良かったんだよ。
見た目若いのに「じじい」と自分を名乗り(古い刀だからなんだけど)、表情もどこか達観しているよう。声も年季を感じさせるのに美しい。
もっと演技観てみたいなって調べてたらディケイドに出ていたのね。
これは知らなかった…
そしてちょど9/13からやるカフカの東京絶望日記ってのに出てるみたいなのでこれもチェックしてみよう。
知識がなくてもこんなに楽しめたんだから審神者たちはもっと楽しめたんだろうなー。
良い映画を観られました。